史跡廻国記
京都史跡記(三)
大阪史跡記(一)
兵庫史跡記(一)
撮影地:大阪府三島郡島本町東大寺三丁目
天平勝宝八年(756年)、聖武天皇の勅命によって大和国東大寺に施入された水無瀬の地。その跡を伝えるのがうえの碑と、今ものこる「島本町東大寺」の町名。正倉院には同年に作成された荘園図(「摂津国嶋上郡水無瀬荘絵図」)がつたわっているとのこと。
東大寺の荘園というと、個人的には以前旅行した越前国・若狭国(福井県)がまず念頭にうかぶのだが、東大寺ほどの大寺院にもなると全国各地に荘園が分布し、当然畿内に位置する摂津国もその例外ではない。
後鳥羽院の活躍したころ建保二年(1214年)の記録によると、荘内の田十二町(36,000坪、約11.9ヘクタール)余・畠三町(9,000坪、約2.97ヘクタール)余が東大寺管轄下にあった。
(平成某年某月某日識)