関連本など
雑感・感想
『坂本家系考』・『坂本龍馬とその一族』につづく、土居晴夫氏の坂本家考察本の第三弾。論の修正や考察の更新など、諸点をのぞけば前二書と基本内容はほぼ同様、坂本家につらなる人々の紹介が主題。
坂本栄・お龍にたいする親族ゆえの感慨、沢辺琢磨・坂本直寛などについて前書にみえない新筆記事など、これまでにない記述も散見されます。
あとがきによると、同書は基本的に『龍馬研究』の連載記事を圧縮・編集したものなのだそうで、単行本にするうえでの「心残りは、直寛の項目を大幅に削ったこと」だとか。東京龍馬会さんのページによると「他日、坂本直寛のみ単独で出版する予定」もあるとのことで、個人的にはソチラにも期待してます。
新人物往来社:二〇〇六年一一月一五日 第一刷発行:2,800円(税抜)
(平成一八年一一月一六日識)