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井上勲『坂本龍馬 海洋の志士 日本史リブレット人 067』につき雑感


井上勲『坂本龍馬 海洋の志士 日本史リブレット人 067』

概要

『坂本龍馬 海洋の志士 日本史リブレット人067』 坂本龍馬の生涯をたどることは、幕末の変動を述べるに近い。郷士という身分の中間層に生を享けて、土佐藩はもとより、幕府・雄藩・朝廷・脱藩の志士と、政治社会の主たる政治団体との交流をもった。身分と政治団体との境界人[マージナル・マン]は、郷里の高知を後にして、江戸、京、大坂、福井、下関、鹿児島、長崎を奔走しながら、その時々の状況を超えて、将来を語りつづける。[ジャケットから引用]
 志を異郷に求めて(志士/土佐藩と山内豊信/誕生、家族、世代/剣術修行/土佐勤王党/草莽崛起/脱藩/土佐勤王党の太陽系に於ける一個の彗星/達人の見るまなこはおそろしきもの/日本を今一度せんたくいたし申候/土佐の芋掘り)
 政治社会の境界をあゆむ(ふたたび脱藩/池田屋事件、禁門の変、長州征討/偉人なり、奇説家なり/薩長は龍虎にして/談笑中にともに宜しきを求め/武備恭順/非義の勅命/薩長連合/寺田屋での襲撃/誠実、公明、寛大/姉乙女への弁明)
 浪人の自覚と将来の構想と(長州征討戦/海援隊/国を開らくの道/いろは丸の遭難/四侯会議、乾退助と西郷隆盛/船中八策と薩土盟約/大芝居/大政奉還その後/宿舎近江屋/その死)

雑感

書感 叢書名のリブレットとは「小さな本」といった意味のイタリア語。名称からも伺えるとおり、主文は計87ページの小冊です。同書がどういう意図で編まれている叢書なのかは存じませんが、社会科系の教科書や参考書で名高い山川出版社だけに、欄外補注の置き方などにも副読本のような使われ方を企図しているのかも知れません。かぎられた授業時間を意識して、必要部分をひろい読みするなんて使いかたも結構容易にできそうな気がします。
 本書の特徴としては総ページ数の都合上、龍馬の人生史について簡便にまとめられており、その点を長所とみるか短所とみるかはとうぜん当事者の購入意図によるでしょう。一方、読みどころは龍馬の足跡や諸資料を下敷きに敷衍される著者井上勲氏による解釈(書評っぽい記事:)。むしろ個人的には、その線でまとめた本のほうが読みたかったです。

山川出版社:2009年12月21日 発行:800円(税抜)

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(平成二二年一月九日識/平成二二年一月一六日訂)

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