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岩崎義郎『龍馬・お龍・土佐 土佐語り部の秘録』につき雑感


岩崎義郎『龍馬・お龍・土佐 坂本龍馬君之伝 土佐語り部の秘録』

概要

『龍馬・お龍・土佐 坂本龍馬君之伝 土佐語り部の秘録』 まだまだ出てくる土佐の秘話!
龍馬をはじめとする郷土史の語り部20年の岩崎義郎が資料をひもときいまだ知られざる土佐の秘話をあますとこなく語り尽くす!
 主な内容(抜粋)
第一章 龍馬とお龍の土佐
 坂本家の祖先/才谷屋の興亡/河田小龍と龍馬/龍馬最後の帰郷と中城家/『汗血千里駒』/『真覚寺日記』/お龍さんと土佐/龍馬の仲間たち
第二章 仇討ちと切腹
 廣井磐之助の仇討/武市半平太の切腹
第三章 土佐とキリシタン二題
 土佐に流されたキリシタン
第四章 赤穂義士と土佐三題
 大石義雄の先祖
第五章 土佐への貴人来国
 水戸黄門の家来格さんの四国巡拝/真田幸村の後裔/西郷隆盛の土佐来国
第六章 雑録
 錦の御旗土佐へ
[帯から引用]

雑感

書感 土佐史談会現会長の岩崎義郎氏の本。
 坂本龍馬の土佐在国時(脱藩前および慶応三年-1867年-の一時帰国)を主題としてあつかう第一章では、伝記(『汗血千里の駒』・弘松宣枝『阪本龍馬』・『維新土佐勤王史』・千頭清臣『坂本龍馬』)の一節を場面々々でひきながら、現在有力とされる見解をあわせ紹介するといった構成内容。この点、菊地明氏の『坂本龍馬進化論』と似た印象をうけるが、こちらは『土佐史談』各号を中核資料として活用し、図や写真も多めに掲載されている。
 龍馬が主題となっている都合上、巷間に知られた話題もおおく、必ずしも「秘録」のみというわけにはいかないが、『土佐史談』にのみ紹介されている低露出度の情報がおおいため、本書を読んで初見とする読者諸氏も相応おおいのではないだろうか。
 また書名にも名を見せる龍馬の妻「お龍」については、龍馬死後の土佐在国時の話題を中心に簡潔にまとめられており、『土佐史談』や地元紙にみえる情報がこちらでも活用されている。
 第一章が龍馬を中心とする構成な一方で、他章は土佐の戦国・江戸・幕末期に焦点をあて、読みものとして楽しめる話題が多い。なかでも幕末期の話題は、二章(廣井磐之助の仇討/吉井四郎の仇討/切腹二題)・五章(西郷隆盛の土佐来国)・六章(高知新田藩と悲劇の殿様/十三代豊熈の西部巡検/錦の御旗土佐へ)にわたり載っており、全体的な構成からは「平尾道雄選集」(第二巻「土佐・庶民史話」、第三巻「土佐・人と風土」、第四巻「土佐・武道と仇討ち」)に似た印象をうけないこともない。
 龍馬知識の初〜中級者はもちろんのこと、相応詳しいと自任する人にも「ひょんな発見があるだろう」とオススメしてみたい一冊。

岩崎義郎:リーブル出版:2010年8月20日 発行:1,428円(税抜)

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(平成二三年二月一一日識)

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