関連本など
雑感・感想
龍馬暗殺から16年—維新の記憶もまだ新しい明治16年、地元高知の新聞に連載された最初期の坂本龍馬伝。自由民権の志士、坂崎紫瀾の勢いある文体からは激動の時代の空気がほとばしる。現代に至るまでさまざなメディアで描かれて来た坂本龍馬像の原点。評判を呼んだ連載当時の挿絵66点を全点収録、詳細な注・人名一覧を付す。
岩波書店『新日本古典文学大系 明治編 政治小説集一』に収録されている「汗血千里の駒」の文庫版。両書をザッと比較したかぎりの変更点には、
[ ])のかたちで挿入されている。
坂崎紫瀾(作)・林原純生(校注):岩波書店:2010年11月16日 発行:940円(税抜)
(平成二三年二月一一日識)