史跡廻国記
京都史跡記(三)
大阪史跡記(一)
兵庫史跡記(一)
撮影地:大阪府高槻市別所本町173-3
高槻市教育委員会の説明板によると「昔は寒暑にも涸れることなく、清水がこんこんと湧き続けた」らしい史跡「花の井」。平安時代中期の歌人・歌学者・僧侶として知られる能因の詠-新古今集 雑下-「あし引の 山下水に 影みれば 眉しろたへに 我老にけり」(能因集は五句目を「成りにけるかな」とする)をひき、別名を「山下水」とは説明書きの弁である。
「歌にひかれるところの"山下水"のままでなく、なにゆえ”花の井”という史跡名にかわってるんだろう?」とか、「くだんの能因詠と同所を関連づける根拠とは?」など疑問がわく。
新古今集では「山水をむすひてよみ侍ける」、能因集では「山がはにであふとて」とのみ詞書がみえている。どーみてもココは「山がは」(山中の川)ではないような気が・・・。
(平成某年某月某日識)