史跡廻国記
京都史跡記(三)
大阪史跡記(一)
兵庫史跡記(一)
撮影地:高槻市郡家新町36あたり
先述した郡家跡からは西側に位置する素盞嗚尊神社(すさのおのみことじんじゃ)。祭神はそのまんまながらスサノヲノミコト。神社の周辺からは素焼きの仏像破片、飛鳥〜平安期の瓦など、多くの出土遺物が確認されているのだそうで、現在この一帯は「芥川廃寺跡」と呼称されている由。
所謂"郡寺"の跡とおぼしき場所に、同神社がいつ創建されたのかは不明だが、鳥居中央の扁額には「神郡社」の文字がみえ、これは本来「(嶋)上郡社」だったものが「神郡社」に改められたものだろうという。
「"上"と"神"の音韻同化だけじゃ創建年代もわからないけど、堂々"郡社"を名乗っちゃうくらいだから、式内社の阿久刀神社が衰退しちゃってた時期くらいですかね、やっぱ」と鳥居前でふと考える。
(平成某年某月某日識)