さ行
其之一
倶に語るべき一種の人物なり
西郷隆盛
日々、国家天下のため議論いたしまじわり致し候、御国の人々は[中略]石川清之助[慎太郎]この人は私同様の人
われ中岡と事を謀る往々論旨相協はざるを憂う。然れども之と相謀らざれば、また他に謀るべきものなし
坂本龍馬
余を迎ふる為に土州藩と長州藩とから使者が来た。土州藩の使者[慎太郎]は頗る頑固な人で、これを辞したら殆ど刺違へぬばかりに議論をした。長州から来た使者[久坂玄瑞・山県半蔵]、其の中の一人は殊に明敏の者だ
佐久間象山
後藤[象二郎]・福岡[藤次]は坂本[龍馬]や石川[中岡慎太郎]に刺激されて天下の形勢に着目するようになったのだ
佐々木高行
人となり清介謹密。自ら信ずる篤く人の為めに謀る忠なり。状貌俊爽、眉秀で眼清し
殉難録稿
実に天下之人才を同時に両人迄相失ひ、吾々に於ても遺恨無窮御座候
菅野覚兵衛
天性豪毅胆略あり、経世の大志を抱く、幼時、間崎哲馬に就きて学を修め詩文国歌を善くす
贈位諸賢伝
(平成某年某月某日識)