三十人組
■中心人物
野中太内
■備考
土佐藩のいわゆる佐幕守旧派を形勢する一諸党。元「新おこぜ組」と見なされていた野中太内が、その中心的な人物。
慶応三年一一月、後藤象二郎や乾退助らがすすめる公議政体論および武力討幕運動に強く反対し、その弾劾を藩主に訴え出たのが、この三十人組である。三十三名がみな署名のうえ、建白書を藩主に奉じたことから「連署組」とも称される。建白書中、武市半平太や坂本龍馬、中岡慎太郎など下士勤王党の名をあげ、その行状にも批判をくわている。
戊辰戦争の勃発後、野中太内が老公山内容堂に対し「強て征伐に御賛成ならば、君公としても其侭には相成らぬ」と豪語したため切腹を命じられた。
建白書連名者名簿 |
野中太内 | 津田斧太郎 | 横山匠作 | 小坂喜佐治 | 谷村頼 |
鷲見兵衛 | 坂々楠馬 | 野本兵作 | 祖父江右馬次 | 滝口笑三 |
刈谷説郎太 | 野崎糺 | 福富良三郎 | 中山捨作 | 大谷謙作 |
町市郎左衛門 | 高富羆 | 山田東作 | 森復吉郎 | 筧竹次 |
山田吉次 | 岡本小太郎 | 阪井藤蔵 | 阪井勝四郎 | 川上友八 |
井上市兵衛 | 森川純輔 | 馬淵源三郎 | 森小兵太 | 津田弥吉 |
臼井弥五助 | 藤井守馬 | 若尾譲助 |
(平成某年某月某日識)
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