「考龍馬伝」にみえる史料名のうち、同時代史料ないし古典ともいうべき資料について、ここで簡単な説明をおこなう。『日本書紀』など非同時代史料・古典は、そちらまで説明してると際限がなくなるので対象の外。項目は予告・後告なく追加していく。本稿はラ行・ワ行。
- ●『涙痕録』(るいこんろく)
- 立志社員某が平井加尾へたいしおこなった聞き書き。(一)池内蔵太丸腰にて京都に来る事、(二)河野益弥・広瀬健太熱病の事、(三)坂本龍馬国許より書翰を送る事、(四)兄修次郎京都に来れる事、(五)広瀬健太東下、衣の贐する事、(六)女史兄に別れて帰国する事、の六項目におよぶ。
- ●『浪士一件』(ろうしいっけん)
- 幕臣杉村正一郎の手記。文久二年一二月から翌年五月までの浪士組に関係する手控えとおぼしい。原本は国文学研究資料館蔵。