僕は坂本氏の為めなら何時でも一命を捨てる
中井庄五郎
象二郎とは又一層高大にして、説も面白くこれ有り
永井尚志
土州脱走人有名有志之輩、人を不殺無罪之者を御引返しに相成、かつ他藩たりとも脱藩人を養い申すべくつもりにて[中略]諸方の脱藩人を餌付け、我者になし候策、相見え申しそ候。山師、おそろべし、おそろべし
[いろは丸の]船将は坂本龍馬という脱藩人なれども、かねて高名なる議論にて長薩の間に徘徊し、しかし二君には仕えず、ただ皇国のためと唱え、周旋おり申し候
長井長義
龍先輩既に逝く矣。最早天下に依頼す可き人才もこれ無く候
長岡恂
[戯れて曰く]坂本君、君は才物なり
[武力討幕を急ぐ中岡を諭す龍馬を揶揄し]龍馬君は、さすが才子なり
中岡慎太郎
[龍馬・中岡慎太郎の暗殺にふれ]坂龍・石誠[中岡慎太郎]皆賊殺被致候由確説を得、胸算総て相違し仰天伏地心事忘却[中略]此上ながら龍の心事いささか継ぎ申度
坂本氏は時々じつに意表に出ずる事を言う人なりき
中島信行
坂本は権平の弟にして郷士御用人、本丁に住す。一絃琴を玩べり。才谷は色黒満面よりアザあり。惣髪にて羽二重紋付羽織袴(白き様なる縞の小倉袴)、梨地大小、髪うすく柔和の姿なり
中城早苗
この人、今[慶応三年-1867年-九月下旬]皇国周旋の事件につき頗る名誉ありて海内の英雄と唱えらる由なり。もとより海外異人も其の名をよく知るところなりとぞ
中城直守
[龍馬の人使いを評し]坂本の旦那に使わるる時は何の苦もなく仕事が運ぶ。其の代り、仕事終われば疲憊して五体が利かぬ
某
[子供時代の龍馬を評し]坂本は決して馬鹿者にあらず。子供相当分別あり人なりき
某
(平成某年某月某日識)