坂本は大きな男で背中にアザがあって毛が生えてね。はあ、いっしょに湯などにも這入りましたから、ヨク知ってます。坂本は柔術を知らないものですから、先生[勝海舟]が小さくて胸の所へ、こう小さくくっついた工合は、まあ鶴にタカがちょっと止まったようで、それは見物で未だに忘れられません。坂本は文字がありません
高木三郎
織者[龍馬を指す]ハ航海ヲ謀リ、義人[高杉を指す]ハマサニ邦ヲ鎖サントス、コレヲ思イマタコレヲ思ウ、我ガ眼タチマチ尨々[茫々の意か]
高杉晋作
彼の才谷梅太郎は討幕論主唱の魁なる坂本龍馬にして、応答言論は存外正直穏当の如くなれども、中々大胆不適の人物
高柳楠之助
[龍馬が庭先で用を足すことを評し]龍馬さんは、いつもこれだから困る
武市富
[半平太が龍馬に付けたあだ名]坂本の法螺
[龍馬の脱藩を評し]龍馬は土佐にアダタヌ奴なれば、広い所へ追いやれり
龍馬は天下の人物なれば
肝胆元ヨリ雄大ニシテ、奇機自ラ湧出ス、飛潜誰カ織ル有ラン、偏ニ龍名ニ恥ジズ
武市半平太
(平成某年某月某日識)